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新年会

2015年01月29日

 この土曜日は、お仲間との新年会である。場所は湯田温泉の波柄(なみがら)さん。初めてのお店であるが、実は去年のアノサイクル忘年会の前にちょっと偵察してみようかと考えていた。結局は暖簾をくぐることはしなかったのだが、その際のメモが残っていたのでアップしておこうと思う。
 以下である。一次会前の燃料補給は、ダメな紳士のたしなみだと僕は信じている。

ゼロ次会
 少し早いが18時に宿を出た。軽く一杯ひっかけて忘年会に出向くつもりだったのだ。昼日中はすすけた湯田の街なみが、夜のとばりで艶を増してゆく。この季節にしては暖かい。どこからか炭火の匂いがする。
 スミスハイヤーの角をまがると、とたんに人通りがまばらになる。目当ては、美味い魚を食わせると聞く居酒屋波柄(なみがら)だった。ぽつりぽつりと灯る看板を目で追う。二区画ほど過ぎたあたりに店はあった。構えは想像していたより大きい。連れを待っているのであろうか、外で立ち話をする人達もいる。繁盛しているようだ。さてどうしたものかと、迷ったが引き返す。ひとりで飲むには、にぎやかな店は寂しい。
 一区画もどって、「六角」の戸を引いた。なんどか立ち寄ったことのある店だ。予約で満席だが、「お客が着く時間まででよければ」と店主は言う。その言葉に甘えさせてもらい、腰をおろす。
 先客がひとり、カウンターの隅で冷やをやっていた。白髪をオールバックに撫でつけている。赤銅色の顔に深いしわ。男の背筋はすっと伸びていた。
「むうう、実に美味い。こうして飲めば、日本酒を守ってやれるのだ」 誰にともなく、男が言った。
 岩国の純米酒「雁木」の冷やと、刺身の盛り合わせが運ばれてきた。わずかに辛口な酒をふくむと、つぼみがほころぶように米の甘さがひろがってゆく。ひかえめな華やかさで実に美味い。
 白髪の男とぽつりぽつりと言葉を交わしながら、三十分ほども居ただろうか。店主がすまなそうな顔で目配せをしてきた。そろそろ席を立つ頃合いのようだ。
 10人も入れば満席になってしまう小さな店だが、味がある。この「六角」は宴会の前に立ち寄りたくなるのだ。白髪の男へ軽く頭を下げて、僕は店を出た。さて、今夜のミッチャンはどのような挨拶をするのだろうか。頬がゆるんだ。


追 伸
 新年会の前に秋吉台で修行する話があるそうな。興味はあるが、休めそうにない。そして、おそらく荒天。
 もしも強行される御仁がおいででしたら、風邪などひかれませぬよう。


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使い分けるのが面倒になってきたので、これからは本名でいこうと思う。調べてみたところ、非常に世帯数の少ない姓のようである。そのまま漢字で書いてしまうのもあれだから、カタカナにしておく。

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